『揺れる木陰』
大木に背を預けてズルズルと座り込む。
近くの駄菓子屋で買ったアイスを食べる。
既に少し溶け始めて慌てて口に運ぶ。
ひんやりした口あたりにふぅとひと息漏れる。
なんもない田舎の景色。
所々に田んぼがあって、うるさい蝉時雨と太陽。
もう何度も見ては飽きている景色。
そんな景色を一望できるここは近くに駄菓子屋もあって
休憩するにはうってつけ。
駄菓子屋でアイスを買って、この大木で休む。
俺の夏のルーティン。
避暑地の大木はとても高く、
風を受けて綺麗な青い葉っぱを揺らす。
陰は踊り夏を楽しんでいるようだ。
俺も、同じ気持ちだ。
語り部シルヴァ
7/17/2025, 10:39:06 AM