高校2年の合唱部で唄った
松任谷由美の『卒業写真』の歌詞の中身が、
当時は分からなかった。
日々は地味で毎分毎秒の積み重ねってだけなのに、
私はあの歌詞の意味が実感できるようになっている。
あの小さな田舎の町で暮らしたのは
たった18年しかない。
なのにその後の32年過ごしている東京よりも
長く感じるのは何故だろう。
部活も習い事も一生懸命頑張った。
辛い時間も多かったのに。
楽しいことばかりが脳裏に浮かぶのは何故だろう。
苦労の時間も全部良かったって思えるのはどうしてなのかな。
『卒業写真』の意味はわかるようになってしまったけれど、
私の心はあの頃のままだ。
ちっとも大人になんかなってはいない。
だったらどこまでも子供のままで在りたい。
真っ直ぐに謙虚にわがままに。
素直で自分に優しい生き物として。
5/12/2024, 6:32:23 PM