安心と不安
君はいつも、ほんとうは私は君を愛していないんじゃないかなんて言う。
心外だなぁと思う。
私はこんなに君を愛しているというのに。
たしかに少し言葉に出すことは苦手だけれど。
…………。
でもしょうがないじゃないか。恥ずかしいものは恥ずかしい。
いつも言葉に、態度に、私への思いを滲ませてくれる君を愛おしく思う。
そのおかげで私は不安なんて感じたこともなく、毎分毎秒君に愛されていることを自覚して安心している。
だけどきっと君は違うのだろう。
言葉にも、態度にも、あまり出さない私を見る度不安になってしまうのかもしれない。
でも、私だって何もしてないわけでもない。
私が買う本は大抵スピンが着いているけれど、君から貰ったからしおりを使っている。
私はネクタイをつけてはいなかったけれど、君から貰ったタイピンをつけるために付け始めた。
今まで辛口だったカレーは、君が甘口が好きだと言っているのを聞いてからずっと甘口で作ってる。
好きでも嫌いでもないけれど、いつ来てもいいように君が好きだと言っていたから同じアイスを常備するようにしてる。
私の趣味じゃない置物も、アクセサリーも、ストラップも、料理も、何もかも。
私の生活が、少しずつ君に傾いていて。
必要ではないのに無駄なことだってしてしまう。
君に合わない日も、毎日私のどこかに君がいる。
でもやっぱりそれで満足してくれとは言えないから、君をちゃんと安心させられるよう、君にちゃんと言えるよう、練習しておくよ。
安心と不安。
1/25/2026, 2:38:22 PM