『神様へ
もうじゅうぶん
もうじゅうぶん生きました
わたしは消えたいのです
誰かの何かの記憶に残ることなく
きれいさっぱりなくなりたいのです』
こんな手紙がポストに入っていた。
綺麗な文字だった。
どんな人が書いたのだろう?
どうしてボクんちのポストに入れたんだろう?
奇妙だけど、不思議と怖くはなかった。
ボクは、しばらくその手紙を眺めていたが、丁寧に折り畳んで、ポケットに入れた。そして、人のこなそうな場所を見つけて、深い穴を掘り、その手紙を埋めた。
帰り道、なんだか無性に悲しくなったけど、今日はビールでも飲むか~、と気をとりなおし、ボクはいつものコンビニへ向かった。
4/15/2026, 9:52:10 AM