貴方はこう言ってたよね、
「俺の好きな色?え〜、考えたことないけどな…」
友達に聞かれて悩む君。
しばらく考えた後貴方が言った答えは、
「コーラルピンクかな、」
えっ?
聞いてた誰もが口に出した。
「何それ、普通のピンクで良くない?」
「ちゃんと意味があるんだよ〜」
「どんな意味だよ、」
私は読んでいた本から目線を外し、耳を傾けた。
「意味はね、」
「可愛い、優しい、明るいだよ。」
あなたから可愛いって単語出てくるなんてびっくりした
それは、友達も一緒みたいで、
「へー、そんな意味あるんだ。
お前がそういうなんて珍しいな。」
「そうか?」
「うん、さては好きな人でも出来たか?笑」
「違うよ、笑」
「俺が好きになる人もこういう人が良いなってだけ」
貴方が好きになる人はとても素敵な人なんだろうな、
「なんだよそれ、笑」
「はいはい!この話はおしまい!」
照れながらそう言った。
照れてる顔が見たくて、貴方の方を向いたら、
「ッ!?」
目が合ってしまった。
「おい、どうした?」
友達に話しかけられても、貴方はずっと私を見ている。
だから、私もずっと貴方を見た。
「うん、いや何でもないんだ。」
「ただ、好きな人を見つけただけ。」
私の顔を見ながら言った。
「えっ、」
つい声が出てしまった。
「はあ!?」
友達はさらに大きい声で聞き返していた。
「好きな人って、誰だよ!」
聞かれた貴方は私を見ながら、
「ずっと俺の事を見ててくれる人。」
貴方の好きな色、コーラルピンクにふさわしい女になるから、私を見ていて。
fin
6/21/2024, 1:00:40 PM