仕事帰り。酷く疲れた体に鞭を打ち帰路を歩く。「……!」その最中に見つけた本屋に、思わず引き込まれた。今日は沢山頑張ったんだから。そう自分で言い訳して、どんな本があるか見ていく。その中で見つけたのは、私の好きな作家さんの見たことの無い本だった。「……(出てたんだ……)」そう心の中で呟きながらその本を手に取る。そしてそのまま財布を出し支払いへと向かった。
本屋から出た私にあるのは、大切な本と、そして疲弊した自分。けれどこういう楽しみがあるのなら。私はこれからも頑張っていける。小さい幸せが積み重なるだけで日々は生きていけるものだから。
3/29/2025, 3:54:25 AM