人はそれが過ぎてしまえば名前を付けられなくなるのです。
過ぎたるは及ばざるが如し、とはよく言ったものです。
驚きも、悲しみも。
歓喜も、感動も。
人は自身の中でそれが過ぎてしまうと無言になってしまうのです。
せいぜいが「あ…」とか「え…」なんて、
間抜けな平仮名一文字になってしまうものなのです。
そうして過ぎてしまったものを一度受け止めて、
だんだんと冷静になってきて名前が付くのです。
そのときのことを書き残すときになってようやく、
過ぎてしまったそれらの可視化に「!」を付けてみるのでしょう。
記号である「!」で適切に表せてないことはわかっていても、
人は書き残すときに「!」以外はしっくりこないのです。
8/15/2025, 7:36:10 PM