ポトポト。
ぽたぽた。
「うーん」
てりてり。チルチル。
「ちがうのよ」うんうん悩む腕組みの子。
「もっといいのがあるはずなのよ」
あたまをつかって! 帽子のポンが、ふわふわたむたむ。
周りの子らも、ぽてぽてわやわや。
「まーだきまらないの?」
「あのねあのね」
「こんなのがすきー」
危ないから近付かないで。
両手の囲いをそっと建設。よじ登らないで。
「みえないもん」「ねー」
…………。
ゆらゆら。
「それなのよ!」
ビシッと決めて、くるりポージング。「きょうからこのこはゆらゆらなのよ」
ぱちぱちパチパチ、わあわあキラキラ。騒がしい夜。
満更でもないけれど。
「さあみんなでわになっておどるのよ」
つくえのうえの、ちいさなせかい。
キャンドルも語源も通じない世界。
より共感を得られたものの重複した名が決まる世界。
「とってもきにいったのよ」
ふんふん歌って影揺らすから、水を差さずに見守った。
卓上ツリーは無くたって。
ひとりでは居られない夜。
【揺れるキャンドル】
12/23/2025, 12:21:03 PM