岐路

あっちが良かった
あのとき間違えなければ
そんな言い訳を今日もする
意味がないなんてわかっていても…

人生は大きな道だ
例えとしてよくやり直しが効かないゲームなんて
いう人もいるだろう
確かにゲームという例えも強ち間違えではないだろう
たくさんの選択肢の中から取捨選択をして進めていく
しかし、違う点もある
それは、ゴールがあるかないかだ
ゲームってのはある程度ゴールがある
人生にゴールはあるのか…
もちろん結婚や出産、定年退職などのライフイベントをゴールと考える人も少なくないだろう
だが、それは本当の意味でゴールなのか
ゲームならボスを倒すや、必要なものを集めるなど
明確な終わりがある
それに比べて人生の終わりはその人の最期なのだ
そう考えたらライブイベントはゴールではなく
ただのデイリーミッションかもしれない
死ぬこと以外終わりがない
ゲームで死ぬというのはもう一度ポイントに戻ったり
最初からやるなど何度でも同じ世界で
同じ雰囲気でできる
しかし、人生にはライフや蘇生はない
ゲームオーバー＝死なんだ
そう思うとやり直しが効かないゲームなんて
表現も間違えでないかもしれない

ゲームにも人生にも同じように岐路が存在する
だけど人生は難しい
だってゲームは人の頭で考えられて人のエゴで
できている
もちろんうまくいかないことや絶望もある
だが、それも所詮作られたものだ
しかし、人生は自分で歩み、作らないといけない
だからこそゲームとは比べ物にならないほどの
達成感や苦労、絶望があるのだ
人は必ず間違える
完璧な人なんていないから
けど、それを言い訳にするのはよくないと思う
人生とは自分の理想を追い求め続けて
努力し、絶望し、諦め、立ち上がり
良くも悪くも自分の生きた道が人生と言える
人生なんて側から見たらつまらなかったり
残念でも当人が満足すれば良いと思う
そこで勘違いして欲しくないのは、
理想を追い求めることとエゴは違うこと
エゴはただ自分のことしか考えていない者のこと
それに比べ、理想を追い求めることは
自分のため以外に相手のためや社会のために
何かをすることだと考えている
どんなことにも答えはないけど
どんなことにも終わりはくる

なーんだこれで良かったんだ
とボソッと言った。
これがこの世の人への戒めだ
そう思い今日も帰路についた

6/9/2024, 8:26:02 AM