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「たいやき」
「まさかの。この夏空に」

頭おかしい、といつも隣を歩くあいつが言う。こめかみから滑り落ちる透明な雫。帰り道は日陰が少ない。文字通り鉄板の上を歩いているような気持ちでアスファルトの上をローファーで行く。

「ま、い、に、ち、ま、い、に、ち」
「歌い出した。頭にたいやき詰まってんのか?」
「詰まってない。コンビニ寄ろ」
「オレガリガリくん」
「いきなり自己紹介すんな」
「ちげーよ、ちげーわ」

涼しいコンビニでスイーツコーナーでカスタードたい焼きを手に取ったら「たいやきに乗っ取られてやがる…」って言われた。
黙れガリガリくん。


7/16 空を見上げて浮かんだこと

7/16/2024, 11:16:41 AM