願うことは苦手だ。
この苦手を因数分解すると、願うこと自体が苦手
というよりは、
「願ったのに叶えてくれなかった」と、
不幸の責任を願った先に負わせようとする
自分の他責気質が掘り起こされるのが、バツが悪くて
苦手だ。
「お金持ちになれますように」とずいぶん前に
願ったけれど、平凡にOLをしているし
「イケメンと結婚」を願っても好みの人と出会うのは
至難の業だし
「身の回りの人たちが健康に生きますように」
と毎年神様にお願いしたのに友人は亡くなった。
したのに、って誰かを責められるほど
自分が相手を見てきたかと言われると全く自信がない。
願いは叶えてもらうものではなく、
自分から叶えにいくものなのだ。
叶わなかったなら、それは
誰のせいでもないときだってあるのだから
自分のなかで気持ちに折り合いをつけて
うまく付き合っていくしかないものなのだ。
そう分かっていながらも責めてしまう
自分の心と向き合うことから逃げてしまう
自分のことが、苦手だ。
けれども願い事というのはしてしまうもので
例えば流星群のお知らせがあったときは夜空を見つめ
流れ星に願いを届けようとする。
叶わないと分かっていても縋るように願う。
「もう一度、会えますように」
4/25/2024, 5:44:10 PM