しゃけ

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虹の端には宝物がある、だっただろうか。
なにかの絵本で読んだおはなし。
その絵本の主人公は虹の端を目指して歩いていた。
山を越え、谷を越えて大冒険を繰り広げていたあの子のことをぼんやり思い出す。

おっと、危ない。水やり中だった。

ふと手元を見たら、ホースから出る水でできた小さな虹。

虹の端にたどり着くことなんて、そんなに難しいことでは無い。
きっとあの少女みたいな大冒険をしなくても手元に幸せはあるじゃないか、とっくのとうにね。と手元の虹が小さく笑ったように見えた。

7/28/2025, 2:40:24 PM