雨音

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『私の日記帳』  No.124


私の生涯を語る、何百冊もの日記帳は
玄孫まで受け継がれた。
その次の子はものをよくなくす子で、間違えてゴミに出しちゃったのだとか。

私の日記帳には、いつも
「ありがとう」か「さようなら」が書かれていた。

寂しかったときの日記帳は群青色で、
楽しかったときの日記帳は鮮やかなオレンジ色で

私のもうひとつのこころ。

日記帳は、生涯の相棒だし宝物だった。

8/27/2023, 12:31:15 AM