【揺れる羽根】
夕焼けの帰り道、友人と2人でバカみたいにしょうもない話をする。
いつも、こうして話していると胸の奥がふわりと軽くなる瞬間がある。
僕はそんな感覚を、いつしか「羽根」と呼ぶようになった。
辛い時、悩んでいる時、しんどい時、どんなに心が挫けそうでも、こいつと居ると心が軽くなる。
それはもう、どこまでも飛んでいけそうなほどに。
友人は僕がそんなことを考えているとは、微塵も思っていないであろう。
「おい、おいてくぞー!」
いつの間にかボーっとしていたようで、前を進む影が少し遠くなっていた。
からかうような笑い交じりの呼び声に、同じように笑いながら駆けていく。
いつまでもこんな日々が続きますように。
心の奥の羽根がふわりと踊るように、足取りも自然と軽くなったような気がした。
10/25/2025, 1:47:33 PM