【終わらない物語】
やあ、元気かい?
今日もお疲れだったね。
僕は何もしていなかったよ
君もかい?それは奇遇だね
疲れは溜まるらしいからね
ゆっくりおやすみ。
何もしないのは罪ではないけれど、
僕の今の立場的にあまり良くない
でもどうしてか、昔のことを思い出す。
苦しいのに、淋しいのに。
聞いてくれるかい?昔のこと。
これは小さい頃の話。
同い年くらいの仲のいい友人がいた。
大人になっても仲良くするだろうと言われるほど
親友とも呼べる友人だった。
でもまだ小さいからか、
私は人の気持ちというのがわからなかった
人を傷つけても何も思わなかった。
どれだけ迷惑をかけようと、誰かを振り回し続けた。
でも友人は大人を気遣い、
まだ子供のはずなのに既に社会を理解していた
敬語を操り、仕草まで正しい。まさに優等生。
その仕草にすごく憧れたんだ。
すごいって。
今思うと一種の恋のようなものだったのかもしれない
人を傷つける私がその仕草に憧れるとどうなると思う
なんとも思わないどころかそれを愛とも思っている
そんな奴が人を憧れるとどうなるか。
恐らく想像の通りだ。
傷つけた。迷惑をかけた。独りにさせた。
でもその時の記憶は楽しかった覚えがある。
子供というのは本当に残酷だ。
とても、たのしかった。。
何をしたかは覚えていないが、その記憶は確かだ。
何をしたんだろう。どう傷つけたんだろう。
今も何度も思い返すが得るものはない
その友人は時の流れと共に何処かへ去った。
賢明な判断だろう。どこかで報われてほしいものだ。
これは第一章。もうひとつあるんだ。
ひとりの子に、初めて恋という恋をした話。
何もかも憧れから始まった。
とても頭のいい子で
顔もよし、性格良し、運動もできる。
完璧人間みたいだった。
周りからは天才って呼ばれていたから
雲の上の人だと神に好かれたのだと思うだけだった
天才というのは努力しなくてもある程度できる人
だと私は思っている。
努力家と混ざるので明確にしたかったからだ
天才を愚弄しているわけではない。
その自論から言えば、
その子は天才じゃなかった。努力家だった
その努力に気づいてから、憧れは始まった。
憧れ始めてからよく話すようになった。
だんだんその子が本当に努力家なんだと
私の中から雲の上の人という意識は無くなっていた
それに意外と気が合って驚いた。
完全に合うというわけではないが
なんとなく噛み合っている感じがした。
憧れの人が自分と気が合って、
気が緩んだのか、傷つけたいという衝動が出始めた
前の物語が本当に恋だというのなら
本当に愛が歪んでいるようだ。
でも私は小さい頃とは違って
傷つけるのは良くないことだと学んだ。
だからグッと抑えることにした。
それが社会を生きるために必要だと。
また誰かを苦しませないように。
いや、自分が苦しみたくないからかもしれない。
それだけで私とあの子との間を遠くするものに思えて
なんだか気が合っていたのも嘘だと思えるほど
もっと普通でいられたら、
私があの子ともっと近かったら、
こんな終わらない物語を紡ぐ手も
終わる最後しか道のない現実も
全てなかったのかもしれない。
妄想が全て本に落とし込まれるというのならば
この終わる現実を本にしたら
終わらない物語が叶う時が来るのだろうか。
独り言らしくないと
どんな読者でも皆同じことを思うでしょう
しかし現実もさほど変わらない独り言を言っている
そんな私は本当に不審者ですね
見返してみると急に突拍子のないことを言い出して
読む人にはよくわからない内容なる。
そんなことがよくあるんですよね。
心のままに書いている。
ほとんどノンフィクション。
自分の作品を見返すと、
この時ああだった、こうだった。
削りすぎて短い話になったね。
急に話題が変わったな。
なんて色々考えます。
そこから独り言を見出すこともよくあります
めちゃくちゃ長くなるのですごく削ってます
削ったものを見て読んでわかる人などいないでしょう
何を書きたかったか。表したかったのか
本当はここにこんな文が入るはずだった。
この文は本当はもっと長かった。
自分を出せる場所だと言ってるのにも関わらず
自らの手で文を削っている。
見やすくするためもあるけど
書きすぎると蛇足な気がして削ってしまう
独り言は僕以外が聞きたいと
絶対に思っているわけではないからね
現実なら尚更。
今回の題は『終わらない物語』だから
意外とそのまま書いたが
それでも削ってはいる。
ごめんね。
いつもいつも聞いてくれて。
ありがとう。
これからもよろしくね。
1/25/2025, 4:43:22 PM