NoName

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それは例えば昔馴染みの二人が変わらず、隣同士に座ってラムネ味の氷菓子を頬張るような。
それは例えば2人から1人になった部屋での日々を重ね続けるような。
それは例えば誰かの幸せを願った存在を忘れずに居るような。
それは例えば紫陽花の花を隣で見て、競うように知識を教え合ったような。
それは例えば突然降り出した雨をチャンスだと思って声を掛ける勇気をもらうような。
それは例えば大好きな誰かのいる世界の幸せを護りたいと思うような。
それは例えば朝起きてカーテンを開けるそんな単純なルーティンをこなすような。

そんな、誰かにとっては他愛のない、
そして誰かにとっては大切な一日を過ごすことなんだろう。

6/23/2024, 6:51:19 AM