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人生の半分くらいの道に陰がさした。
私に残されたもっともらしい道は狭く長く、息が詰まりそうな道だった。疲れ果てた私にとっては傾斜も急で、とても進めそうにない。このまま息絶えるのもいい。そう思った。這いつくばって、力尽きて横たわり、冷たい土が体を冷やす。その状態が心地よくて、もうこの1週間くらいそのままだ。このまま土にかえるのもいい。
私が幸せになることなんてない。ハイブリッドカーが天から降ってこない限りない。そのくらいごっそりと、人生の選択肢は狭まった。涙は枯れ果て、それでも水をたくさん含んだ雑巾のように絞り出る。悲しみの掃除をしているかのようだが、必要な水は不安定な気分によって供給され、いつまでたっても土を含んだ泥のまま。この気持ちが浄化されることなんて、一生かけてもない。そう思う。

11/4/2024, 1:14:25 PM