徒花

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「イブの夜」

夢と現実狭間に居る日

何も知らない無垢な子供にとっては夢のよう

様々な物事を知ってしまった大人にとっては現実の中の浮きだった日という所だろうか。

いつもより少し豪華な食事を食べて
ケーキや、ワイン、ビールやシャンパンといった大人な物を嗜んで少し特別な日を過ごすのだろうか。

中にはいつもと何ら代わりのない生活を送っている人だっている。

そんな夢と現実が交錯している日。

突然だが今日、夜更かししている人は大人か、現実に足を踏み入れてしまった人だと思う。

何故かって?

それは勿論、今日はどこの誰とも知らない正体不明の人なのに子供たちにとても好かれている人が、夢を届けてくれる日だからさ。

しかもその人は早く寝ないと来てくれないらしい。

つまり私のところには来ないということだ。

別に来ないからどうということは無いがただ何となく、悲しいなと感じた。

非現実的なものなど存在しないと言われている気がして。

明日(今日)の朝は数々の家庭にプレゼントが置いてある事だろう。

それは様々な人が苦労した末に届けられる
子供の夢を大人は守っている。
それに意味はないのかもしれない。
守っても、いずれ知られること。
それでも子供の頃くらいは夢を信じさせてあげたい。
せめて何も知らないうちは夢を見させてあげたい。

だからその夢が出来るだけ長く続くように
物語をつくりつづけるよ。

Merry Christmas

12/24/2022, 9:04:28 PM