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「番号ね、なかったよ」
看護学校の合格発表は、コロナウイルスの影響でどの学校もオンラインだった。
第1志望の学校というのが特になかったけれど、専門学校ではなく大学に進学したいと思っていた。だが、母は違った。学費の安い専門学校に進学することを切に願っていた。
公立の学校を2校受験した。1校は倍率7倍越え、難関校だった。入試問題も例年よりかなり難しくて、得意な数学で全く手応えを感じることが出来なかった。
もうひとつは1次試験を通過することは出来たけれど、2次の面接は圧迫面接だった。何故不登校になったのか、好きな教科が国語と言っているがその割に内申が低くないか、看護師を目指す人が通う場所で助産師を目指す人間が来る学校では無い等こっちから願い下げだと思いながら学校を後にした。
受かるなんて甚だ思ってなかった。けれどやっぱり、掲示板に自分の番号がないと落ち込んだ。
見事に桜は開花することなく、散った。

「無理でしょ、看護欠席に厳しいこと知ってるでしょ??あなた何日欠席あるの、30日以上あって遅刻も早退も多い。今までで見たことないね、看護受かるなんて。バイトで歯科助手してるんだったら歯科衛生士とかも考えてみたら?まあ難しいだろうけどね」
12月、進路指導の先生にいきなり面談をすると言われて渋々進路指導室に行ったら頭ごなしにいわれた言葉
他の生徒は毎週のように面談してるのに1回も呼ばれなくて、呼ばれたと思ったら12月にこの話をされた。
共通テストをやっぱり受けることにしたと言ったら5月の時点で言っていないから無理だと言われた。
学校帰り泣きながら塾に行ってその事を話すと学校に連絡してくれて、担任と学年主任も巻き込んで受験可能になった共通テストは散々な結果だった。

もう無理かもしれない、やっぱり不登校が看護を目指すなんて無理な話なんだと心が折れた。
最後ひとつだけ、親に頼み込んで受験させてもらえることになった大学にだけは受験をしに行った。
やる気も何も無くて勉強していなかったけど、何故か手応えがあった。
合格発表の日が来るのが怖くて仕方がなかった。
この学校が無理だったらあと2校専門を受験することになってるけれどどうしてもその学校には行きたくない
頼むから合格していてくれと願いながらホームページを開くと、合格の2文字が表示されていた
本当に嬉しかった、進路指導の先生や担任、学年主任に散々無理だと言われたけれど見返してやったことも助産師の道をあきらめなくて済んだことも本当に嬉しかった。


なんか懐かしいな、初心忘れないことって意外と大事なのかも
こんなに頑張って入った大学辞めるとか考えてたけど馬鹿だね、今までの努力無駄になっちゃうもんね🥲

4/18/2023, 10:13:38 AM