たくちー

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 午前3時半、家の近くをジョギングする。冷たい外気は自身に罰を与えるようで心地よい。白い吐息は街灯に照らされ輝き、澄んだ空気が肺を満たした。だが玄関を通り過ぎるとモワッとした空気が肺に流れ込む。普通なら家に入った瞬間に"暖かい"と喜ぶのかもしれないが、独房に戻されたような鬱蒼とした気分になる。

白い吐息が溢れるのは、いつも自宅に戻った時だ。


題『白い吐息』

12/7/2025, 7:23:15 PM