「入道雲」
白く無垢な思いの、抱え込んできたモノが
積もり積もって大きく育つ
その下では 蹴落とし合い、同調し合い
慰め合って、愚痴を吐きながら荒らしあう
そうしている間に無垢であったそれは
灰色の雷雲となり、周囲に在る全てのモノを巻き込み
留まる所を忘れ、そこに在ったモノモノを更地に還す
晒した後に残るのは、変わり果てた瓦礫と
その隙間からみ得る、小さな命と恵の芽
いくら荒れ果ててしまっても
どんなモノも、また新たに生まれかわって
その瓦礫を、共に良い真作へと変わらさせて頂けると思うのです
6/29/2024, 10:53:06 AM