春夏秋冬夏蜜柑

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教室内で他愛もない話をしている途中、ふと話し相手から窓の外へと視線を動かした。外はコントラストが綺麗な夕焼けの空。
「もう、帰らないといけないね」
「あ、本当だ。話してるとあっという間やね!」
「そうだね」
彼女の言葉に頷き帰り支度をする。
数分もかからずに終わったので、出ようと促す。彼女も頷き教室を後にした。
正門までの道も他愛もない話をした。コンビニスイーツの新作が出たとか、明日あのスーパーが安売りするらしいとか。
そうして着いた正門。私と彼女は正反対の位置に家があるので、此処でお別れた。
「じゃあね、また明日」
「うん!また明日!」
そう返してくれる友人がいるという事実に、胸の奥が暖かくなった。


5/22/2024, 2:04:11 PM