如雨露

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誇らしさ。

朝。
眠い頭と体を無理やり起こしてボーっとする。
今日も、あっという間に朝が来た。
布団に逆戻りしたいが、そういうわけにもいかない。
出かける準備をしなければ。

とりあえず、
テーブルの上にあるリモコンで、テレビをつけた。
そこからは時間との勝負だ。
… とは言っても、ほぼ流れ作業で終わらせる。
毎日のことだから。時々、油断することもあるけれど。

すこしだけ早めに準備が終わって。
でも、朝ごはんを食べるほどの余裕はない。
ケトルを手にとって、お湯を沸かす。白湯でも飲もう。

健康とか、美容とかのためじゃなく。
胃腸が強くないから、朝は白湯くらいが丁度いい。
お茶ぐらいならいいかもしれないが、
ゆっくり味わえないのなら、茶葉がもったいない。

合間に聞こえるテレビの音。
今の流行りだとか、今日の天気だとか、
スポーツの結果や、話題の映画や音楽とか。

朝からとても賑やかだ…。
目に映るテレビの向こうは、みんな元気でにこやかで。
自信にあふれて、どこか誇らしげに話してる。
現実はわからないけど、そう見えるだけでも尊敬だ。

飲み終わったカップを片付けて。
さて、今日も1日乗り切ろう。

…占いの順位は、真ん中だった。



(得意げに話はしても、誇らしいと思えない我が身。)

8/16/2022, 11:29:22 AM