”終わらせないで”
拓己 バンドのギターしている 麗羅の彼氏
麗羅 拓己とは別のバンドのボーカル 拓己の彼女
2人は高校の軽音部で出会った。
それぞれ別のバンドを組んでいた。
だけど、たまに二人で合わせたりしていた。
高二の夏に付き合い始めた。
拓己は麗羅の歌声が大好きだった。
麗羅は拓己のギターの音が大好きだった。
だけど一緒にバンドは組まなかった。
それから時は立ちふたりは19歳になった。
「拓己のとこのバンド今度ライブするんでしょー?」
「そうそう」
「いいなぁ!私もそろそろライブしたいぃぃ」
「麗羅のバンド人気すごいからすぐ出来るんじゃない?しないの?」
「んー新曲がまだだからなぁ」
「あーなるほどね。」
「ライブいつ?見に行くよ!」
「7月26日」
「えっ記念日じゃんっ!」
「新曲やるから楽しみにしとけよ」
「うんっ!」
7月26日
「それでは新曲聴いてください。終わりにしよう。」
〜♪
ごめんね。終わりにしよう。
君のことはまだ好きだけど、
俺には君を幸せにする
自信が無いよ。
ごめんね。愛してるよ。
俺じゃない誰かと幸せになってね。
〜♪
なにこの曲。やだ、聴きたくない。
こんなの拓己の曲じゃないっ。
「麗羅!帰ろっか」
「あの曲なに」
「え?」
「新曲!なにあれ!?いつもの拓己の曲じゃない!
誰がつくったの?拓己じゃないよね?」
「、、、俺だよ。」
「うそ、、、」
「ほんと。」
「私に対してじゃないよね、、?」
違うって言って。最近見た映画のイメージとかの曲だって言って。いやだ、いやだ、いやだ!!
「、、、、」
「たくみ、、?」
え、どうゆうこと?
「麗羅、ごめん。別れよう。」
「なに言ってるの?どうしたの?」
「俺には麗羅を幸せにできない。」
「私十分幸せだよっ!拓己じゃなきゃやだよ」
「麗羅の歌はもっと上に行ける。俺はもうバンド辞めようと思う。今日もチケット半分余った。最近続いてるから解散しようって話に前からなってたんだ。」
「なにそれ、聞いてない。拓己のバンドはすごいよ!かっこいいよ!まだまだこれからだよ!」
「ありがとう。。でもメンバーみんなでもう決めたんだ。麗羅はもっと上を目指して歌えよ?」
「嫌だ!別れたくないよ。」
「ごめんな。麗羅のことは好きだけどたまに虚しくなるんだ。全然人気がでない自分のバンドが。辛いんだ。心から麗羅のことを応援できないんだ、、わかってくれ」
「わかった。今までありがとう。幸せだったよ。」
「こちらこそありがとう。幸せになれよ。」
「ッ、、お前もなっ」
数年後
「今日は最近人気上昇中のバンドに来ていただきました!お願いします!!」
「今からやる曲はら新曲です。この曲はだいぶ前に作ったのですが、有名になってから発表しようと思っていたので今になりました。まぁわかると思うので言いますが元彼に向けた曲です。聴いてるか!?拓己!私は有名になったぞ。お前に言われた通り。。。
それでは聴いてください。”終わらせないで”」
〜♪
記念日の夜君から聴いたごめんの一言。
信じれなかった私を置いて君は話す。
夢ならどんなによかった。
もう戻れないんだね。
勝手に終わらせないでよ。
私の想いはどうなるの。
君の弾くギターが好きだった。
君の弾くギターで歌うのが好きだった。
録音しておいた君のギターを寝る前に
聴くのがすきだった。
でももうそれも出来ないんだね。
願わくばもう一度叶えて。
私のために弾いてくれたギター
もう違う子のために弾いてるのかな
あぁ愛してるのに
なんでそばにいれないの。
〜♪
「おめでとう。」
「拓己くん?何か言った?」
「ううん。なんでもないよ。」
11/28/2022, 7:21:51 PM