「暗がりの中で」
闇に閉ざされた私の心の中は、ずっと真っ暗で、真っ黒で。
誰も信じられず、誰も求めず。
全てを拒否して、微かな光さえも差さない程の、本当の真暗闇だった。
そんな私に、貴方は微笑みかけて、言葉をかけて。
最初は貴方の存在は、私の目にも心にも映らなかった。
貴方の言葉も、全く私に届かず、響かず。
でも、貴方は根気良く、長い時間をかけて私の心の中に入ってきた。
少しずつ貴方の声が聞こえてきて、姿が見えてきて。
木漏れ日が木々の隙間から差す様に、貴方という光が私の中に差してきて、閉ざされた私が、少しずつ開いて行った。
そして、今まで、キチンと見えなかった貴方の姿が見えるようになり、私の扉も開かれて。
そしたら、貴方だけでなく、周りにいる他の人の声も聞こえるようになって、姿も見えた。
私の周りは、敵ばかりじゃなくて、実は暖かい人が溢れてた。
そんな当たり前の事に、やっと今気づけた。
何で今まで気づけなかったのだろう。
自分の辛さは見えて心を閉ざしたのに、何で人の辛さとか優しさが見えなかったんだろう。
貴方が光をくれたから、見えた。聞こえた。気づけた。
貴方にも、周りの人にも。
ごめんなさい、有難う。
これからも、私が駄目だったら叱ってください。
甘えてたら、言ってください。
辛い時に受け止めてくれる場所がある事を知った私は、前よりは強くなれたと思うから、キチンと受け止めて、考えて行けると思う。
そんな自分になれたと思うから。
10/28/2024, 11:50:40 AM