「俺は思うんだ。春風にそよぐスカートも可愛ければ。秋風にたなびくスカートもまた萌えだと。」
オジサンの俺は中学生のメガネに説いていた。
「師匠!! かっけえー!!」
「春に桜舞う校門で告白も良ければ、秋に行く二人での映画館もまた楽しいと!!」
「師匠!! 羨ましい!!」
「と、いう事でお嬢さん。僕とお茶でもどうです?」
この勢いで目の前の女子高生にナンパする俺。
「デブおっさん。それ犯罪だけど。警察呼んでいい?」
「ふ、俺がカッコ良すぎるんだな。罪だとは。」
「もしもーし。警察ですかー? おっさんがセクハラしてきまーす。」
「あ゛あ゛あ゛あ゛ーーーーーーーー!!!! ごめん!! 許して!! 警察だけは!!」
「師匠。カッコ悪い。」
女子高生は去り。俺と弟子のメガネだけが残る。
秋風は吹く。寒いギャグを持って行って。夕焼けに黄昏る男子二人の将来を案じて。
11/14/2023, 10:33:07 AM