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お弁当を食べ終わる頃
彼は私を呼ぶ

「こっち来てよ。サッカーやらない?」
そんなことを言う彼に私は

「やだよ」と言った。

「なんで?」

「今日太陽出て暑いじゃん。
風吹くと寒いし。外出たくない。」

私がそんなことを言うと彼は少し拗ねた様子で

「でも次の時間体育じゃん。
ジャージに着替えて来てよ。」

そんなことを言ってきた。

「気が向いたら行く。」
そう言って友達と着替えに行くとにした。

友達からは
「付き合ってるの?」
なんて聞かれた

「付き合ってる?なんで?付き合う可能性ないよ。
てか付き合ってる人いるんじゃない?」
私は友達に言った。


私は彼を完璧人間だと思ってる。
だって顔が良い方だし,
スタイルもいい方だし,
成績優秀だから。
彼と一緒にいるだけで比べられて
前まで少し嫌になってしまうことがあったなぁと
考えながらジャージに着替えた。

外に出ると太陽の下で
楽しそうにサッカーをしながら
笑いあってる彼がいた。
私の姿を見つけると
彼は私のほうに向かって来た。

「やっぱり来てくれるじゃん。」

「気が向いたから。」
なんて冷たい返事にも笑って

「嬉しい。」
そんなことを言っていた。

「ねぇ飲み物持ってきてない?」

「自分のやつしか持ってるわけないでしょ。」
そんなことを言うと
私のペットボトルをとって彼は水分補給をした。

「は?馬鹿なん?」
キレ気味に言う私は

「口つけてないし良いでしょ。
今日一緒に帰ったらアイス買うから良いでしょ。」
そんな彼の言葉で機嫌よくなってすぐ許してしまう。

「やっぱ,あなた達付き合ってるでしょ?」
友達が言う

「だから付き合ってn「付き合う予定。」違うでしょ。」
私の声に被せて彼がそうなことを言うから
彼らのサッカーを見ていた女子たちが
悲鳴のような声を上げた。

なんてこと言うの?
私はそう思いながら彼を睨んだ。
彼は笑って

彼が私の目線に合わせて

「そういうことで俺のめっちゃ意識してね。」

そう言ってサッカーをやりに走って帰っていった。

私の顔が赤くなっているのは
太陽のせい?それとも君のせい?





─────『太陽の下で』

11/26/2022, 12:12:57 AM