「またね」
そう言って彼女に手を振ってから車を出す。
気になる彼女お店に行って、用事を済ませてから離れると小さい穴が空いたみたいだった。
大切な人は作る気は無い。
そんな気持ちとは裏腹に、彼女への気持ちが大きくなっている。でもそんな気持ちには見ないふりをしていた。
息苦しさを覚えて車を端に寄せて停める。
心の底にある気持ちを認めてしまえば楽になるのだろうか。
車の窓にその気持ちを指で書く。
ひらがなの二文字を。単純に。
書きながらその気持ちが身体に浸透して行くような気がした。
認めてしまえば、楽になるんだろうな。
おわり
六三二、どこにも書けないこと
2/7/2026, 12:25:28 PM