猫灘

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自転車に乗って

どこまでもどこまでも進んでいけると思っていた。
しかし押し寄せる歳にはかなわないのだ。
目の前に広がる長い上り坂を見て諦めの境地で自転車を下りる。ヒィヒィと息を切らしながら自転車を押し坂を上る。
もうちょっと、あと少し。
足にはだんだんと疲労が溜まってきている。
あと少し、だ!
ぐん、と一歩を踏み出し坂の頂上に立つ。
目の前に広がるのは絶景だった。
広がる街並み、森林、飛び交う鳥たち。そして綺麗な青空。
これが見られるから自転車の旅はやめられないのだ。

8/15/2024, 8:43:20 AM