ただ風に揺られる小さな命が。
星が光ったのではなく笑っていた。
花が咲いていたのではなく笑っていた。
枯れ地に何が残るだろう、あなたに何を伝えられるだろう。
じりじりと焦げてゆく端からあなたの足元まで
見え透いた終わりに気づかないふりをして
あなたに伝えられる言葉が見つからなくて、
消えてゆく世界の寿命を背にただあなたが風に揺れている。
いつか芽吹くあなたに私は何を贈れるだろう。
風に舞っていくあなたに私は何を渡せるだろう。
燃える大地であなたがあまりにも綺麗に咲いたから
いつかのありもしないような世界を夢見てしまうのだ。
花のようなあなたに垣間見た未来の記憶へ水をやる
姪が産まれてから、未来について考えることが増えました。なんだかいつでも死に向かっているような心地だったのに。誰かのために想うことって素敵なことです。未来の記憶が溢れて仕方ない。芽吹いた全ての花が枯れることなく美しい水と光で満ちますように。
未来の記憶
2/12/2025, 11:53:13 AM