あぁ。明日は学校か。
行きたくないな。
いや、別にいじめられいるわけではないのだけど。
僕は、学校の何に不満を感じているんだ?
そんなことを考えながら、僕は眠りについた。
窓からカーテン越しに光が差した。
目が覚めるとそこは、別世界だった。なんてことはなく、普段どうりの部屋で起きていた。
目が覚めたら別世界にいたとか、あるわけないもんな。
顔を洗って、髪の毛を整えて、着替えて。
また、普通の日常が始まる。
「母さん、起きたよ。」
あれ、返事がないな。しょうがない、キッチンに行ってみるか。
「かあーさーん。」
ドアを開けたが、そこには誰もいなかった。
もしかして、体調が悪いのか?
寝室に行ってみたが、誰もいなかった。
しかし、ベッドの横の置き手紙にはこんなことが書いてあった。
『はやく にげて』
近くにはペンが落ちてた。
心臓がバクバク動いた。
僕は慌てて外へ出た。
景色が違った。
空気感も違った。
どう考えたって、僕の家の前の風景ではない。
どうやら来てしまったようだ。
もう、手遅れみたいだ。
学校のほうがマシだったのに。
7/10/2023, 10:24:01 AM