NoName

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赤一面 散った花束 大きな金属音

不幸な事故だった、花束を抱えた貴方は迫り来るトラックに気づかないで、撥ねられた

違うんだ、あの時私は貴方に言ったの、
「もう、会いたくない。私の前から居なくなって」

その一言で、貴方は動かなくなってしまったの

でも、笑みを浮かべていたのも見えた。

貴方は、わざと撥ねられて私の中に残るように…

それでも、貴方のおかげで私は哀れみも同情もお金も手に入ったわ

ありがとう、でもそれだけよ

だって、もう貴方の顔思い出せないから

お題「誰にも言えない秘密」

6/5/2023, 10:48:27 AM