遠くの空へ
もしも僕が空を飛べたならあなたのもとへ飛んでいくのに。
あなたの悲しみを共に背負うことができるのに。
涙に暮れる夜も隣で夜明けを迎えることができる。
でも、僕の背中には翼が無いかった。
ただの小さな背中だった。
明日に怯え、傷つくことを恐れた丸まった背中。
見上げるとそこにある青空は僕には遠すぎた。
あの蒼へ飛び込む覚悟があればあなたを失わずにすんだのに
と願ってもね。
あなたは今何をしているのだろう。
翼のある他の人といるのかな。
空の蒼さを知らずに生きる僕とあなたは結ばれることはなかった。
あなたの人生を抱えるには僕の背中ではちょっと頼りなかったかな。
ごめんなさい。
好きになってごめんなさい。
やっぱり僕らはまだ、青かったんだね。
遠くの空へ、届くことのない祈りを捧げる。
4/12/2026, 1:06:55 PM