優しい風
揺れる木陰
無邪気に笑う君
君が声を出して笑ったら
返事をするように風が吹く
君の下にいる木陰も静かに揺れる
隠れていた。
木の後ろに、可愛い女の子が。
女の子は、君に手を差し出した。
君は、照れ笑いしながらその手をとった。
即座に気づいた。
ああ、両思いなのかあって。
お幸せに。
そう思ったころには
もうふたりは歩き出していた。
だいぶ遠くまで歩いていた。
遠くからでもすごく分かりやすかった。
ふたりは、笑ってた。
そんな楽しそうに笑わないでよ
もう、笑っちゃうよほんと
心がちりちりと痛む。
そんな私を慰めるように風が吹いた。
目尻が少し濡れて、視界がぼやけてたけど
あの時、君が立っていた木陰が
揺れたのが見えた。
「揺れる木陰」
めっちゃ失恋した感じの文章ですけど、
私自身は全然失恋してません!!
でも失恋系書くのちょっと楽しい...
恋愛漫画の負けヒロインだいすきです。
7/17/2025, 12:14:38 PM