喪失感。
それはまさしく、ある日突然、生家を失った出来事ほど喪失感はもう二度とないだろう。
それでも日常はめまぐるしく続くし、ようやく落ち着いて自分の感情と向き合う時間ができた時は
とんでもなくジェットコースターのように落ち込み、悲しみと虚しさと後悔、懐かしみ、過去の思い出とそしてあの家で続くはずだった未来はもう掴めない。
姉の結婚式で、あの家の和室で綺麗な着物を身に纏い、家の前でたくさん写真を撮った。
子どもの頃は、近所の子ども達と一緒に家の前で遊んだことも、写真に残っている。
「家」というのは、誰もが生きる上での人生の土台だと思う。
みんなも、自分では当たり前の事すぎて思い入れも普段はそうは思わないだけで、実はしっかりと人生に組み込まれている。
失ってから初めて解ることもある。
だから家は大切なもの。家も、人が住んで初めてその意味を持つし、誇りを持つだろう。
今まで数十年間、私達を守ってくれてありがとう。
時々、夢に見ることもあるくらい、更地になってしまった今もずっとずっと大切な家。
9/10/2023, 12:58:24 PM