ひいらぎ紅茶

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小さい時の記憶って歳を追うごとに薄れていくよね。
思い出しても、その記憶が合っているのかそれとも美化されているのか.......。
そんな中で君との会話を思い出した。
「絶対星型のピアス開けるんだ!」
「だから学校離れても化粧で顔が変わっても星型のピアスで見つけて話しかけてね!また会いましょ!」
そう言って卒業した僕たち。
星型の何かを見るたびふと思い出す君の言葉。
また会いましょう、その言葉だけで君を探すなんてね。
そんなことを思って信号が青になったから一歩進んだ。
その時面影のある横顔に星型のピアスをしている子が横を通った。
「ねぇ!!星型のピアスの子!」
そう言うとその子は止まって振り返り僕の顔を見て笑った。

11/14/2024, 9:45:36 AM