夢が醒める前に
怖がるものを振り払うように
なんでもないようなふりして
キレイなものを追いかけてた
そこにある闇が見えないように
そう振る舞ってしまう自然力
もうどこへも連れていけないから
歩くことすら疲れてしまった
背後に忍び寄る冷たさを
わかっていたとしても
振り返ることはできない
目覚めてしまえば全てが夢と
安心してしまうから
瞼は開かないでおくよ
緊張と認識の合間に見る
その恐れこそが現実
なんでもないように振る舞える
夢の中にだけ存在出来る
そんな器用な私でいさせて
自分の中の春はまだまだ遠い
冬眠のような夢の中で
まだ眠りの続きを見ていたい
3/20/2023, 10:50:21 PM