「君と出逢って私は変われたよ。」
そうベリアンに伝えた。
そうしたらベリアンはびっくりしたように
目を開いて涙を零していた。
「え、え?!ベリアン?」
どうしたの?と声をかけると
「嬉しいんです…そう言って貰えて…」
「そう…なの?」
本当のこと言っただけだよ。
私はあなた達に出逢えて本当に良かったと思った。
「私はベリアン達にあってなかったら死んでたと思うの。」
私は話を続ける。
ベリアンは静かに泣きながら聞いた。
「だからね、出逢ってくれてありがとう。」
「私も…主様に出逢えて良かったです。本当に…」
ベリアンはどの執事よりも長くいるから、
色々な死を見ているから。
「それは良かった。」
だから、泣かないで。ベリアン。
どうか笑って。一緒に紅茶を飲もう?
そう言って微笑むとベリアンは少し目を見開いて、にっこりと笑った。
「はい。主様。」
これからも色々な別れと出逢いが来るだろう。
でも彼らがいれば私は怖くないと思う。
変わらず私を受け入れてくれると思うから。
大丈夫。ずっと一緒にいるよ。
5/5/2024, 10:38:45 AM