心の中の風景は、本当に綺麗で
これから始まる冒険に胸踊らせていた記憶がある
当時はすごく美しい風景だったんだ
本気で綺麗だと思っていたんだ
これが思い出補正ってやつか
いまやレトロゲームと呼ばれるそのゲームソフト
久々にプレイしてみようと起動してみたら、なんということか
思ってたのと違う景色が広がっていた
けっこうカクカクしている
記憶の中ほど美しくない
広いと思ってたけど、なかなかに狭い
他にも、巨大に感じていた物が、意外と小さかったりな
俺の感覚では壮大で、オープンワールドと比較対象になるとはさすがに思ってないけど、かなり広いよね、と思っていたゲームの中心となる最も大きいマップ
今改めて走ると、狭苦しくて端まですぐ着く
体感、セミオープンワールドのひとつのエリアより狭い
俺は記憶と現実の落差にショックを受けた
一番ショックなのは、美麗なグラフィックに慣れすぎて、レトロな3Dゲームの絵をしょぼく感じてしまう自分自身だ
この景色に美しさを感じてワクワクしていたあの頃の俺はどこへ行ってしまったのだろう
けど、実際ゲームを進めてみたら、グラフィックの質なんてものは気にならなくなった
不便さはあるものの、相変わらずひたすらに面白い
そしてキャラクターの演出だが、むしろこのグラフィックだからこその、限られた表現から繰り出されるドラマ性のようなものの虜になっていく
今ならグラフィックの粗は欠点ではなく、個性だと思える
そういえば、わざと昔のゲームのグラフィックレベルに落としたインディーゲームがあるって聞いたことがあったな
やっぱり、魅力に感じる何かが、綺麗なだけでは表せない何かがあるんだろうな
ドット絵だって未だに現役だし
さて、改めてこのゲームの魅力に気づけた俺は、ノリノリでプレイを続行するのだった
やっぱりこのゲーム、最高だ
8/29/2025, 10:38:53 AM