圧倒的にペンギン

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皆さんは自宅警備員という職をご存知だろうか?
危険が伴う大変な仕事である。
が、同時に安月給でもある。
金銭面に不安を覚えた私は、最近自宅外業務を始めた。
家の周りのパトロールである。

歩いていると子供たちが騒いでいるのが見えた。
大勢の子供が1人の子を囲っている。
イジメのようだ。
「ヤーイお前の母ちゃん派遣社員!」
「父ちゃんはヒモ野郎」
どうやら低所得の親を馬鹿にしているようだ。
まあ、よくある子供の喧嘩だ。放っておいてもいいだろう。

しかし次の言葉に私は耳を疑った。
「お前みたいな貧乏人、将来自宅警備員になるしかないんだろ?情けないな」

私の中の何かが切れた。
私は持っていた金属バットでクソガキどもを制圧した。
見たか大人の力を。

間違えてイジメられていた子供もこらしめてしまったが、まあしょうがない。喧嘩両成敗というやつだ。
後はお金を徴収すれば仕事は終わりだ。
私がクソガキどもに金品を要求しようとしていると、

「そこで何をしている?」
通りがかりのプロレスラーが話しかけてきた。
「いや、これはですねえーと、困ったな」
糞が。
私はお金を諦めて、逃走した。
もちろん捕まった。

7/4/2023, 7:37:32 AM