私には決して誰にも渡すことのできない大切な大切な宝物が存在する。それはとある1枚のハンカチだ。
といってもそのハンカチを本来の何か拭くために使うということはない。
そのハンカチには中学時代の友人からのメッセージが書かれているからだ。受験が佳境を迎えた時当時通っていた塾の先生が共に受験という強敵と戦う同士として生徒間の結束を強くするために書かせたのだ。それを私は活用して当時の仲の良かった同級生にも書いてもらったのだ。そのおかげでこれはこの世にふたつと無い私だけの応援メッセージ付きハンカチとなったわけだ。
思えば随分と長い付き合いになったものだ。
高校時代は毎日お守り代わりにクリアファイルに入れて持ち歩き、卒業後に引越した時にも忘れずに新居に移した。
この宝物を失う時それ即ち私が人としての心を失った時である。そう信じている。
11/20/2024, 12:38:31 PM