突然の君の訪問。
それは、音もなく現れる。
気配を消し、静かに忍び寄る。
しかし突然の気配を察知し
居ると思ったらもう臨戦態勢に入っていた。
奴の訪問を許してしまった。
さぁ戦いだ。
右手に殺虫剤 左手に筒状に丸めた
新聞紙
奴の訪問はいつも突然
決まってこっちが気が緩んでいる時
しかしこっちが警戒心を持つと奴は
絶対に姿を現さない
それは、分かっているのだが....
居ると分かった以上落ち着かないのだ。
耳を潜めるとカサカサッと音が聞こえ
私は、ぱっと「そこだぁーーっ」
バシン新聞紙を思いっ切り床に叩きつけた
的確に狙いそれは見事に命中
奴は、伸びていた。
しかしまだピクピクしている一時的な
痙攣状態のようだ。
私は、此処で逃してなるものかと
容赦なく奴に殺虫剤を噴射する
そうして奴は、ぱたりと動かなくなった。
ふぅーーっと私は、息を吐いた。
奴との戦いは、終わった。
今日も平和は守られた。
8/28/2024, 10:50:47 PM