My Heart
僕は趣味で小説を書いている学生。
今日も今日とで小説を書いている。
だけど、毎回同じ様なシュチュエーションだし、書くジャンルが同じ様なものになっているため、ネタが思い浮かばない。
僕が書く小説は毎回暗めの小説なため、今回書く小説は少しでも明るいものにしようとしていたが、僕は悲観主義者のため明るい小説が書けない。
毎回書いていたのは、悲観的なものばかりなので人には見せられないものだ。
何も思いつかないため、ネタを探そうと思い学校にある図書室に向かう事にした。
図書室に着くと誰もいなかった。
まぁここの学校は図書室が2つあり、この第1図書室はあまり使われていない。そのためこの第一図書室に来るのは、読書ガチ勢か勉強ガチ勢のような人達や、僕のような変な奴が来るぐらいだ。
今日はたまたま人が居ない時間帯なだけで、本来はさっきのような人達がチラホラいる。
(まぁ...僕ぼっちだから関係ないけどね...。)
なんて思いながら、ネタになりそうな本を探していると、ある1冊の本に気がついた。
僕はその本を手に取りタイトルを見た。
その本のタイトルは“My Heart”と書いてあった。
外国の本なのかな思いながら、作者名を探しても書いてなかった。
(誰か置いていったのかな?)と思いながら内容を読んでみた。日本語で書かれていたため、タイトルだけ英語なんだと思った。
本の内容は
主人公が自身の奏でる音楽が他人と違う事に、躊躇いを持って音楽を辞めようとしているが、ある人に出会ってから自身の音楽について、もう一度奏でようとするという物語
僕は気づいたら時間を忘れその本に没頭していた。
読み終わった時には2時間くらい経っていた。
僕はその本を司書さんに頼んで、1週間借りることにした。
家に帰ると僕はその本を何周も読んだ。
なんとなく今の自分に似ているなと思いながら、読み進みていた。
読み終わったのでまた読もうとした時に、僕は思いついた。
本当に今書きたい小説はこんな感じだと。
僕は急いで机に向かって座り、愛用のパソコンを開き、小説を書き始めた。
気づけば小説を書くことに夢中になっていたのもあり、5時間くらい経っていた。
でも、僕の中で一番いい小説が書けたことは嬉しかった。
僕は何となく、その本にありがとうを言った。
そしたら、その本が何となく開いた様な気がした。
3/27/2024, 11:28:42 AM