部屋を片付けていたら、一冊の日記をみつけた。ペラペラとめくってみると確かに私の字だ。自分で言うのも何だが、綺麗な癖字というか達筆というか。幼少期に書道を習っていたおかげだろう。 数ページほどざっくりと目を通しつつ読んでみる。今、こうして読み返してみると文章が拙かったり脱字があったり。「今はこの字をもっと上手く書けるな」など色々ぼんやり考えた。 はらり、ともう一ページめくる。途端。───Ring ring… 真っ先に蘇ったのは聴覚だった。
1/8/2025, 4:25:34 PM