迷衰

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ずっと支えてきた恋人がいた。手を繋ぐくらいもう当たり前くらいの関係だ。お互いが気づかないうちに無意識に手を繋いでいる。
でもそれは、決して無意識でも意味の無いことでもない。
手のひらのやわらかさや、温もり、手のひらだけなのに、まるで私の全てを包まれている感覚。
何度でも握り返したくなる、君の手のひら。
ああ、それに永遠に包まれていたなら。きっとそれほど幸せなことはなかっただろう。
単純なんだけど、何にも変えられない君のやわらかな手のひら。
手を繋ぐというのは、君のことを知る第1歩であり、さようならをするときもまた、手のひらである。
君に包まれたあの頃。君を包んでいたあの頃。

12/19/2025, 5:42:03 PM