芝草

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『また明日』

キミと並んで歩く帰り道。
夕日に染まるいつもの別れ道に差し掛かった時だった。

「じゃ、私はこっちだから。さようなら」
キミはいつものようにそう言った。


言えなかったな、また今日も。

遠ざかるキミの後ろ姿を見ながら、僕は思う。

ほんとは、ずっとキミに伝えたい言葉があったのに。

だから。
僕は、また今日もキミに言う。

「また、明日」と。

5/22/2024, 2:00:30 PM