公園のベンチに座って休憩しながら、ふと空を見上げてみる。透き通るような青い空、何かに似ている形をした白い雲。小さい頃は、あれが何の食べ物だ、何の動物だと言い合ったっけ、と思い出に耽ける。
「お出かけする日に晴れてくれるのは嬉しいですけど、ちょっと暑いですね…」
そう言って彼は日傘をさしてくれた。確かに彼の言う通り、日差しが少し強く、少し汗ばんでいる。子供の頃はそんな事気にしなかったのに。
「あなたは空を見上げて、なにか思い浮かぶことある?」
「そうですね…明日も天気が良ければいいなとかですね」
「現実的だね…あの雲が何かの形に見えるとか考えたことない?」
「あぁ!小さい頃そんなこと考えてましたね。懐かしいです」
私より年上の彼はすぐに思いつかなかったらしく、私が言った事で大きくリアクションした。その後私が挙げた例が全て食べ物だったせいで、これから何か食べに行きましょうか、と提案された。
テーマ「空を見上げて心に浮かんだこと」
7/16/2024, 10:56:30 AM