紅の記憶
6の年に頭から転んで大量に血が出た。
痛さよりも紅に染まった膝や肘に衝撃が隠せなかった。
10の年に紅を付ける母を見つめる。
とても凛々しく、美しく、可憐であった。
12の年に紅葉を家族と見にいった。
紅葉が醸し出す、紅・黄は格別に綺麗だった。
15の年に紅色の振袖を着た。
18の年に初めて口に紅を付けた。
20の年に私の家族を焼き殺したあいつを殺した。
その時返り血という紅が付いた。
23の年に火事が起きた。
1人の女の子の悲鳴を聞いていてもいられず走った。
救うために。
現場には、紅の着物を着た1人の女性が横たわっていた。
27の年に紅の勲章を貰った。
とても強い証とされる象徴を貰った。
ちっとも嬉しくはなかった。
33の年に紅色のダウンベストの男と恋人になった。
ダークブラウンのセンター分けに緑の瞳、鉄製の体。
とても屈強な男だ。
他者に無関心に冷たく接している。
それでいて、心は繊細で善性を秘めている。
そんな風に彼を振る舞わせている環境・人々全てに私は怒りを覚えている。
その怒りを色で表すならば、紅色だろうか。
※(下の作品は別作品です。)
貴方の異常性、私の本音
貴方って時々おかしいよね。
こんなこと言うのもなんだけど。
私を普通の女の子のように見てくれてる。
扱ってくれる。
"こんな化け物"のことを。
でも、それはさ。
何も知らないから"そういう扱い"してくれるんだよね?
何も知らないから私をただの女の子として見てくれてるだけだもんね。
きっと知ってしまったら貴方も……
11/22/2025, 10:17:58 AM