わたしにはすがるものがなかった。
父は過保護で過干渉で過支配的で、お酒を飲んでは兄やわたしにDVを振るったし、母はワーカーホリック教師で、実の子よりも生徒さん達が大事で、わたし達に対してはネグレクトというか、興味がなかった感じだった。兄はわたしの成績が良いせいで自分に父の八つ当たりが向くのだと思っていたようだったし、わたしは家に居場所がなかった。
たったひとつの希望があるとすれば、空想の中だけだった。空想の中ではお友達が居ても怒られなかった。空想のお友達と一緒に遊んで、泣き言を言って、救われていた。
でもそれも許されなくなって、わたしは全ての希望を失った。
【たったひとつの希望】
3/2/2026, 11:03:11 AM