のぞみ

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これまでずっと

これまでずっと私、花凛(かりん)は何もしてこなかった。でも、今日こそは絶対颯(はやて)くんに告白する。私は親友から背中を押してもらって頑張って颯くんを告白の場に呼び出すことを成功したのだ。
今日こそは!
この片思いに蹴りをつけてやる!


「颯くん!中学の頃からずっと好きでした!
私と付き合ってもらえませんか?」
言えたぁぁぁー。
やっと言えたぞ、よくやった花凛!
ようやく、思いを伝えることができた私はドキドキしながらも自分をめちゃくちゃ褒めていた。
「ごめん。俺、誰のことも好きになれないんだ。
だからごめん。花凛の気持ちには答えられない。」
まじか。
私、花凛!今日、12時35分。失恋いたしました!
でも、だからと言って諦めない!
振られて心はダメージを受けたけど、これからが本番だ!誰のことも好きになれないというのならば、好きにならせればいいのだ。
颯くんの好きな人に私はなる!(ドャっ)
「そっか!でも私諦めない!好きな人がいる訳ではないんだよね?」
それだけは聞いとかなくちゃ、好きな人いるのに邪魔したら悪いもんね?
「うん、好きな人とかはいないけど"恋愛"っていうのはなんかよくわかんないんだよな。
友達と楽しく過ごしてるだけで充分って言うか。」
そうなのか!だったら私が颯くんが恋するきっかけになろうじゃないの!
私は振られたくせに、そして今まで告白するのでさえビビってた私がなぜか告白する前より燃えていたのだった・・・・・

それから私は颯くんに猛アタック。
一緒に帰ったり、放課後デートに誘ったり。
最初のうちは全然、颯くんは仕方なくって感じでしぶしぶ付き合ってくれるって感じで、焦ったり、不安になったりした。
そんな時は自分を奮い立たせた。
私はできるんだ!呪文のように言い聞かせた。
だって、好きな人のためなら頑張れるもんね。

そうして、足掻いてあがいて足掻きまくった結果・・・

1ヶ月後には颯くんも笑ってる時が笑ってる時が増えました!嬉しい!(今日は赤飯だわ!by.マミー)

そして、今日も颯くんと一緒に過ごしていると
「好きになった。花凛のこと。」
やった〜!
頑張った甲斐があったな。
私は見事、1ヶ月後には颯くんの好きな人になれたのでした。

この勝負、私、花凛の勝ちでございました!


(颯 ん?勝負なんてしてたか?)


                      完


読んでくれてありがとうございました。
でもちょっと颯、花凛に惚れるの早くないか?笑笑
もしかして〜ちょろい?
颯(はやて)だけに惚れるの早すぎ〜!なんっーて(ガハッハー)
まあ、花凛が魅力的すぎたかな!

7/12/2023, 10:58:08 AM